2009年2月アーカイブ

 

dancyu日本酒委員会Ⅱ〔ミッション2〕の「もてなし」企画を、
皆さんはご覧いただいたでしょうか?

 

あれは我が家の庭(とは呼べないくらい狭い所ですが...)に、
日本酒委員会の2期生メンバーにお集まりいただき、
七輪でラムを炭火焼きにしたり、ダッチオーブンでスープをつくったりした実録です。
ちょっと寒い曇りの日でしたが、とても楽しい一時でした。


 

僕は普段から、週末などに時間があると、屋外で"庭酒"を楽しんでいます。

確かにあの時のメニューにはちょっと気合いが入っていますが、
いつもの「焼き焼きタイム」(愛息&愛娘の命名)はとても気軽なもので、近所で買ってきた魚介を焼いたりしています。

 


例えば、ホイルにオリーブオイルをうすく塗り、イカを置く。
バターと刻んだにんにくを散らして包んだら、七輪の上にポンとのせるだけ。

そして、食べる直前に醤油をたら~り! おいしいです。

はふはふいいながら食べる焼きたての魚や野菜。
こういう料理に似合う飲み物は、やっぱり日本酒です。

 


まずは「白壁蔵」のような、ちょっと冷やすと美味しい山廃から始めて、
やがて温めるとまろやかになるタイプの山廃造りなんかに進んでいきます。
この時期、外は寒いから余計に酒が体にしみて、
これがまた美味しいのなんの! ふと見上げたときに月が出ていたら......気分も最高!

 

その傍らで焼きおにぎりをじっくり焼き、最後に頬張ったら"庭酒"もおしまい。
屋外というだけで、食べたり飲んだりするのが何だかものすごく楽しくなるから不思議です。

 

 

2009blog03.JPG僕は毎年この時期に「酒プロフェッショナルコース」という日本酒について学びたいと思っている外国人を対象に5日間のセミナーを開催している。

 

今年で6回目。まずは東京で3日間、講義を受ける。
そして関西へ移動し、2日間かけて灘や伏見の酒蔵を見てもらう。

 

"プロフェッショナル(・・・・・・・・・)コース"と名づけているからなのか、
参加者たちは、ほとんどがアルコール飲料の業界に身を置く人たちだ。
ワインのソムリエ、リカーショップ経営者、
酒類卸売業に携わる人、日本食レストランのオーナー......、
はたまた、いつの日かSAKEバーを開きたいという志をもった人まで、
老若男女、さまざまな国籍の人たちがやって来る。

皆、わざわざ日本までやって来てくれるほどだから、とにかく熱心。
セミナー中だってどんどん質問してくるし、利き酒も真剣そのものである。

 

東京での講義では、夜は日本酒を多く揃えた居酒屋へ。
皆しっかり飲んで、食べる。
日本酒と食べ物との合わせ方も勉強のうちだ。

その後、さらに夜の巷へと繰り出していく人たちもいる。
でも、どんなに遅くまで飲んで、たとえ二日酔いになったとしても、
翌朝セミナーの始まる時間には皆きちんと席について準備万端。

 

そんな日々が5日間も続くのだから、かなり体力を消耗する。
そもそも皆、時差を背負って日本へやって来ているのだ。
そんなセミナー参加者のバイタリティーには、毎年感心させられるばかり。
僕も改めて、頑張らなくちゃいけないな、と自分を戒める次第である。

 

やがて彼らはそれぞれの国へ帰り、
日本酒が生まれた日本でリアルに経験したことや感動から発想した
ユニークなプレゼンテーションで、
各々が日本酒を広めてくれるのである。

 

世界中に日本酒ファンを増やすためにも、
彼らには大いに活躍してほしいし、発信してほしいと、願う。

 

※上記写真について

今回チェコから参加してくれたご夫妻から、お土産にいただいた染付けの徳利とお猪口。日本酒好きなチェコの陶磁器職人がつくっているらしい。

 

プロフィール

ジョン・ゴントナー John Gauntner
1962年、アメリカ・オハイオ州クリーブランド市生まれ。88年、文部省主催の「JETプログラム」で来日し、神奈川県の公立高校で英語を教える。その後、エンジニアとして勤務する傍ら、日本酒を海外へ紹介する活動を開始。98年よりその日本酒の普及活動に専念する。現在は日本酒輸出協会理事、日本酒輸出のコンサルティング、国内外での講演、新聞や雑誌への寄稿、在日外国人のためのSakeセミナーなどを精力的に行なう。著書に『The Sake Handbook』(英語)などのほか、『日本人も知らない日本酒の話』『日本酒がうまい大人の居酒屋』がある。

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