2009年9月アーカイブ

僕はよく「日本酒について、基本的なことを話してほしい」

「パーティの余興に日本酒トークを、ぜひ」というような依頼を受けます。

たいてい東京のどこか......金曜や土曜の夜に、2時間くらいの企画で。

 

 

 

個人の会合、企業が催すパーティなどなど、主催者も場所も、会場規模もさまざま。

聞いてくれるお客さんも老若男女、いろいろな方がいます。

 

ほとんど毎回、出席者の皆さんは熱心に耳を傾けてくれ、後から質問を受けたり、

利き酒の感想を話してくれたり。

とくに在日外国人の方から「せっかく日本にいるんだから、これからはワインばかりじゃなくて

日本酒にもチャレンジしてみるよ」なんて言ってもらえると、

僕も達成感が味わえて、さらにもっと頑張るぞー! となるのです、

 

 

 

が。

 

 

 

先日の会は、まったく違っていました......。

 

当日、予定通りの時間に会場入りして準備を整え、プログラム進行を確認したあたりで、

いやーな予感が!

 

 

そもそも、そのパーティは、とあるアーティストの作品展を兼ねた会で、

決まった時間に全員が集まり、きっかり始まる、というスタイルではなかったのです。

 

しかも、場所はいわゆる「ロビー」で、誰も座って落ち着ける場所はなく。

次々に入ってくる招待客は、各々が飲み物を手にとり、そのアーティストの作品を楽しんでいました。

 

だんだんとお酒が入り、しばらく経って、

「それじゃあこれから日本酒トークが始まります!」などと言ったところで、時、既に遅し......

だぁれもトークなぞ、聞いてくれる雰囲気じゃなくなっていたのです。

 

スタッフの人たちは半ば真っ青になって、来場者の皆さんの気を引こうとしますが、

もうそれぞれに盛り上がっている、数十人もの人たち。

どだい無理な話です。

 

 

 

でも、そこであきらめるわけにはいかないのが、この仕事。

当初は45分間で、と依頼を受けていたトークを、頭の中でカット・カット・カーット!

とにかく短く、さくっとまとめて話し終えました。

 

 

 

しかし、あれですね......、

 

だーれも聞いていないとわかっていながらも、とにかく笑顔で話を進めるのは、

本当にサ・ビ・シ・カッタ......()

 

これまで何十回、いや、もう何百回となく、

いろいろな方々の前で話をする機会をいただいてきています。

だから、悲しいかな、口で話すことと頭の中で考えていることがまったく違っていても、

すらすらと話をすることができ、任務は無事完了しました......。

 

 

 

ということがあり、なんだかスッキリしない夜でしたが、

落ち込んでいる暇などありません。

 

秋です! 

 

明日も試飲会! それに大相撲もやっている!

実は、とても幸せなシーズンなのです。

先月開催したニューヨークでのセミナーでも、その他のセミナーでも、
利き酒をした後、かなりの人が満面の笑顔で「最高だった」と言ってくれるのが、
Kimoto&Yamahai(生酛造り&山廃仕込み)の利き酒だ。

 

 

もちろん、並べる酒のセレクションは、
ああでもないこうでもないと僕なりに考え抜いたものだから、
「最高だった」と言われて握手を求めらたりすると僕も素直に嬉しいのだけれど、
とにかく、ここまで何人もの人から言われると、
早い話、外国の人はどうやらKimoto&Yamahaiが好きらしい、という結論に至る。
(そうはいっても、クセがありすぎるという人ももちろんいますが・・・・・)

 

 

味がわかりやすく、しっかりしている、
そしていかにも「酒を飲んでいる!」という気持ちなれる、などの美点が、
外国の人に対してアピールしやすいのかな、と思う。

 

 

松竹梅「白壁蔵」<生酛純米>のようにエレガントでクリアーなKimotoもあれば、
旨味がのってる「大七」のようなKimotoもある。
秋田・齋彌酒造店の「雪の茅舎」のようにキメ細かなYamahaiもあれば、
ものすごく野生的な「菊姫」のようなYamahaiものもある。
Kimoto&Yamahaiとひとくくりにしても、その充実したバラエティーもまた魅力なのだろう。

食前酒としても、食中酒としても、はたまた食後にチビチビ飲むのもOK。
Kimoto&Yamahaiは、いろいろなニーズに応えられる酒、という見方もできる。

 

 

そうそう、嬉しいことに、ニューヨークでのセミナーがとても好評だったので、
急遽11月にも、今度はラスベガスで、また同様のセミナーをやることになりました!

 

きっと眠らない町ラスベガスでも、Kimoto&Yamahaiの利き酒は、
みんなが気に入ってくれることでしょう。

プロフィール

ジョン・ゴントナー John Gauntner
1962年、アメリカ・オハイオ州クリーブランド市生まれ。88年、文部省主催の「JETプログラム」で来日し、神奈川県の公立高校で英語を教える。その後、エンジニアとして勤務する傍ら、日本酒を海外へ紹介する活動を開始。98年よりその日本酒の普及活動に専念する。現在は日本酒輸出協会理事、日本酒輸出のコンサルティング、国内外での講演、新聞や雑誌への寄稿、在日外国人のためのSakeセミナーなどを精力的に行なう。著書に『The Sake Handbook』(英語)などのほか、『日本人も知らない日本酒の話』『日本酒がうまい大人の居酒屋』がある。

  • このブログを購読