2010.04.22

遺伝子医療研究にちょっぴり貢献!?

僕の仕事のひとつに、
「海外からのお客さんを日本酒が飲める店へ案内する」というものがあります。

 

案内するついでに自分もいろいろ飲んだり食べたりできるので、
まぁ、楽しいといえば楽しい仕事です。

 

でも、そのお客さんが心から楽しんでもらえるように!
少しでも日本酒について知ってもらえるように!
そして願わくは、日本酒のファンになって帰国し、
周りの人たちに「日本酒の美味しさ+素晴らしさ」を宣伝してくれれば! と、
一期一会の出会いであっても、大切にお迎えしたいと思っています。

 

で、先週末にもそういう機会がありました。

通常は、お客さんのほとんどは海外からのアルコール業界関係者なのですが、
今回はちょっと違っていました。

 

日本酒はこれまで飲んだこともないという、僕より少し年齢が上のご夫婦で、
じゃあ、なぜ僕がこの二人を案内することになったのかというと......。

 

アメリカでは遺伝性疾患の一つとしてよく知られている
「嚢胞性線維症(のうほうせいせんいしょう)」(英語:Cystic Fibrosis)という病気があります。
その病気の研究を進める団体が資金集めのオークションを開催し、
僕の知り合いが、そのオークションに
「東京においてジョン・ゴントナー氏の日本酒レクチャー付きディナー&酒蔵訪問ツアー」
というプログラムを出品したのです。

 

そして、そのご夫婦が見事にこのツアーを競り落とし
(それがいくらで落札されたのかは、僕にはわかりませんが......)
とにかく彼らは日本へやってきて、僕は知り合いから指示されたとおりにホテルへ向かい、
僕がお薦めの、日本酒をゆったりと楽しめる居酒屋へ2軒ほど案内しました。

 

彼らにとっては、とにかく日本酒の何もかもが未知の世界。
あまり驚かせないように、飲みやすいものを選んで、少しずつ試飲してもらいました。

それから、やっぱり一緒にぜひ体験してもらいたいのが、酒肴の数々!

 

3年以上も糠床に漬けたフグの卵巣、からすみ、サバの糠漬けはOK。
でも、マグロの酒盗(マグロの内蔵の塩辛)と牡蠣の塩辛はNGでした。

お二人によると「それらは、どうしても口に入れることができない!」とのこと。

あとはサラダや豆腐、焼き鳥などで、のんびり楽しんでもらいました。

 

オークションに出品した僕の知り合いは
「居酒屋でかかった経費とジョンのセミナー代は請求してくれ」と言ってくれていますが、
こういう形で、微力ながらも僕が何かに貢献できるなら、この上ない喜びです。

 

また来年も声がかかったら、張り切って案内しようと思っています!

 

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プロフィール

ジョン・ゴントナー John Gauntner
1962年、アメリカ・オハイオ州クリーブランド市生まれ。88年、文部省主催の「JETプログラム」で来日し、神奈川県の公立高校で英語を教える。その後、エンジニアとして勤務する傍ら、日本酒を海外へ紹介する活動を開始。98年よりその日本酒の普及活動に専念する。現在は日本酒輸出協会理事、日本酒輸出のコンサルティング、国内外での講演、新聞や雑誌への寄稿、在日外国人のためのSakeセミナーなどを精力的に行なう。著書に『The Sake Handbook』(英語)などのほか、『日本人も知らない日本酒の話』『日本酒がうまい大人の居酒屋』がある。

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