dancyu 編集長の気まぐれ酒つづり 今宵も酔いのくち!

広島の酒どころ西条に「美酒鍋」という名物料理がある。
別名を「びしょ鍋」。
西条では若い蔵人さんのことを、いつもびしょびしょになっているから「びしょ」と呼んだことから付いた名前だとか。
「たまには、おいしいものを腹いっぱい食べさせてあげたい」、という蔵元の愛情が詰まった料理でもある。

 

 

これが、うまい。

 

 

材料は、薄切りにした野菜類と鶏のモツや豚肉など。熱々の鉄板に素材をのせ、少しそのまま置き、野菜から水分が出たら日本酒をたっぷりとふりかける。一人前1.5合が目安。あとは、ひたすらかき混ぜながら、炒るようにして煮詰めていく。調味料は塩と胡椒だけ。

 

野菜の甘みと日本酒のうま味が一体となった、得も言われぬ味わいになる。日本酒ならではの、うま味の深さは感動ものだ。

 

おいしい作り方のコツは、野菜の水分を出してから日本酒をふりかけて、素材に日本酒の風味を吸わせること。これで一体感がより増すのである。

 

「美酒鍋」は、全身で日本酒の魅力を楽しむ料理。

 

 

詳細は、2010年2月6日に発売されたdancyu3月号「日本酒絶好調宣言!」特集内に出ている。ぜひ、ご覧ください。

 

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東京の正月は、天気にも恵まれ、穏やかに過ごすことができました。

みなさんはいかがでしたでしょうか?

 

ぼくは運よく、都庁最上階の展望室で初日の出を拝むことができました。

場所は西新宿、202メートルの高さがあるという展望室からは、海と山が一望できます。

温かな室内で、日の出と富士山と大空を見て、新年を祝うことができたのは幸せでした。

 

家に帰ったら、さっそく乾杯です。お節料理で日本酒です。

まずは好物の、数の子、田作り、叩き牛蒡、黒豆、真名鰹西京漬焼、蒲鉾などをつまみに酒を楽しみ、お腹が満ち足りてきたら、唐墨(からすみ)や口子(くちこ)でだらだら飲み続ける。

午後になってひと眠りしたら、夕方からまたお節で日本酒...。

 

日本に生まれて良かった、というお正月でした。

本年もよろしくお願いいたします。

 

ちなみに2月6日発売のdancyu3月号は、日本酒大特集号です。日本中のおいしい酒を紹介する予定です。お楽しみに。

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日本酒を好きな人と飲む酒は楽しい。

 

かつての赤ワインブームのとき、うんちくをひけらかす「ワイン通」は嫌われたものだった。

でも日本酒は違う。素直に耳を傾けられる。

身近にある日本酒について、意外に知らないことが多いことに驚かされながら飲む酒は、けっこう旨いものだ。

ワインと違って、言葉がわかることも大きいのかもしれない。

 


居酒屋探訪家の太田和彦さん、日本酒ジャーナリストのジョン・ゴントナーさんを囲んで、酒と旬の料理を味わう「宴」を企画した。

お二人とも、日本酒を愛することに関しては人後に落ちない方々だ。

太田さんが11月3日(火)、店は「みちば和食 たて野」。

ゴントナーさんは11月14日で、店は「山藤 広尾店」。

どちらのお店も料理抜群、料理長も日本酒好き。ぼくも大好きで通っている。

 

現在、参加希望者を募集中です。2009年10月21日までに応募してください。

詳細は、dancyu11月号「初公開! 名料理人の家ごはん」特集内77ページに載ってます。

 

うまい酒を一緒に楽しみましょう!

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久しぶりに松竹梅白壁蔵生もと純米を飲んだ。

 

 

冷蔵庫で冷やして、冷や奴と楽しんだ。

 

 

この酒は生もとなのに、燗をしなくてもおいしいように、酒質を設計してあるという。

冷たくして旨い生もとは貴重だ。

真夏の燗酒もたまにはうまいが、蒸し暑い日には、やっぱり冷やした酒がいい。

 

 

 

そう思うのは、ぼくだけではないようで、先日、東京・鶴川にある酒販店「酒舗まさるや」に行ったら、夏限定販売の日本酒がたくさんあった。

 

山形正宗 夏ノ純米(山形)、

宝剣 涼香吟醸(広島)、

賀茂金秀 夏純辛口(広島)、

本州一 別囲い夏吟醸 (広島)、

天明 さらさら純米(福島)、

三井の寿Cicala夏純吟(福岡)、

早瀬浦 極辛純米(福井)、

いづみ橋 夏ヤゴ純米(神奈川)、

大那 夏純米 那須玉苗(栃木)、

雑賀 純吟Twelve (和歌山)、

鳥海山 純吟爽快辛口(秋田)、

貴 夏純米おりがらみ(山口)...。

 

ざっとメモをしただけでこんな感じだ。

 

 

店主いわく「どのお酒も夏をイメージした、キレの良いキリッと爽快なタイプです。雑賀さんだけはアルコール度数12度ですが、ほかは15度前後で暑い季節でも飲み飽きしない心地よさがあります。価格も2500円前後でお手頃です」

 

 

夏にもうまい日本酒があるのだ。大いに楽しもう!

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8月に予定している居酒屋特集のために、店めぐりをしていると
「最近、日本酒に手ごたえを感じています」という声をよく聞く。

焼酎が定着し、日本酒も伸びる。いろいろな酒を料理や気分で飲み分けたい僕としては、理想的な展開だ。

 

そして、いまの日本酒人気をつくっているのは、ずばり「飲みやすい酒」だ、と思う。

 

近年、著しい伸びを見せる山口の獺祭をはじめ、八海山、十四代、黒龍、田酒、大七、真澄などのスター銘柄を改めて飲んでみると、本当に飲みやすい。

だからといって、味が薄っぺらか、と言えばまったく違っていて、ふくよかな味わいをもちながらも、最後は実に軽やかでバランスがいいのも共通だ。

松竹梅生もと純米など、大手の新製品をみても、従来の生もとのイメージとはかけ離れた、飲みやすくておいしい酒に仕上げてきている。

 

うまい酒を追求していくと、一般の人には飲みにくい酒になりがちだ。こういう酒も好きだが、マーケットは大きくない。

飲みやすくておいしい酒が、もっと増えて、もっと知られて、もっと飲まれるようになると、日本酒の未来は明るいに違いない。

 

 

焼酎も、ワインも、ウイスキーも、日本酒も、飲みやすくておいしいことが、改めて多くの人に望まれていることを日々、居酒屋で実体験する毎日だ。8月発売の9月号をお楽しみに。

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プロフィール

dancyu編集長
町田 成一(まちだ・せいいち)

1960年、東京都調布市生まれ。1983年に出版社「商業界」に入社。1990年に「プレジデント社」に移籍。「dancyu」編集部に配属され、創刊に携わる。記者時代はイタリアン、そば、すしなどを担当。1997年に副編集長、2006年11月に編集長に就任。「食こそエンターテインメント」を掲げて今年で18年目の「dancyu」を引っ張りつづける。

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