dancyu 編集長の気まぐれ酒つづり 今宵も酔いのくち!

2008年9月アーカイブ

日本酒の季節が来た。今年の「ひやおろし」が出揃い、涼しさの深まりとともに酒量も増えていくことだろう。幸せである。

うまいものを食べながら酒を飲むのが最高だ。最近のお気に入りは「戻り鰹の藁(わら)炙り」。脂ののった鰹にたっぷりの塩をして、火をつけた藁で香りづけしたものだ。氷水にも入れない、本物の鰹たたきである。これを江戸の伝統にのっとり和芥子の薬味だけで食べる。鰹特有のクセのある酸味が程よく消されて抜群の酒肴になる。

酒はまず、生酛純米の冷やしたものをもらう。ほんのり温かな鰹に冷たい酒が合うからだ(早く飲みたい、という理由も大きい)。そして、酒を口にしたいという逸る気持ちが落ち着いてきたら燗に変え、そのままゆっくり〆るのが常になっている。

こんな至福の時を過ごさせてくれるのは、「萬屋おかげさん」という東京・四ツ谷にある居酒屋だ。気取らずにうまい肴で旬の酒を飲ませてくれるので、しばしば通っている。

毎日の飲酒生活の中で出会ったおいしい店や肴の話を少しずつ綴っていくので、末永いお付き合いをよろしくお願いします。

dancyu編集部 町田成一

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プロフィール

dancyu編集長
町田 成一(まちだ・せいいち)

1960年、東京都調布市生まれ。1983年に出版社「商業界」に入社。1990年に「プレジデント社」に移籍。「dancyu」編集部に配属され、創刊に携わる。記者時代はイタリアン、そば、すしなどを担当。1997年に副編集長、2006年11月に編集長に就任。「食こそエンターテインメント」を掲げて今年で18年目の「dancyu」を引っ張りつづける。

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