dancyu 編集長の気まぐれ酒つづり 今宵も酔いのくち!

2008年12月アーカイブ

開眼させてくれたのは、東京・広尾にある「山藤」という居酒屋。有機野菜、短角牛、四万十川の天然うなぎなどの素材を、炭火焼きなどでシンプルに食べさせてくれるのが魅力の店である。

 

焼き野菜は、今の季節だと、小かぶ、れんこん、にんじん、下仁田ねぎなど。これらを炭火で焼いて出してくれる。それぞれに程よい塩気とともに、しっかりと野菜の味がして、酒を呼ぶのである。ちょっと焦げ目がついているのがいい。香ばしさも酒の友になる。

 

もう一軒、焼き野菜で好きな店がある。西麻布にある「寺内」というイタリアンだ。こちらでは、チコリや黒大根などの西洋野菜を、やはり炭火で焼いてくれる。オリーブオイルと塩をふりかけて食べるとワインに合うから不思議だ。

 

家では七厘を出してきて野菜を焼けばそれだけで楽しいし、ガスのグリルで焼いてもそれなりに旨い。好きな日本酒に合わせるなら、塩だけでもいいし、ちょっと物足りないと思ったら、太白ごま油をふると、最高だ。冷やした純米酒で始めて、ちょっと酒がぬるくなってきたあたりが一番合うと思う。身も心も、ゆるりと温かくなって幸せである。

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プロフィール

dancyu編集長
町田 成一(まちだ・せいいち)

1960年、東京都調布市生まれ。1983年に出版社「商業界」に入社。1990年に「プレジデント社」に移籍。「dancyu」編集部に配属され、創刊に携わる。記者時代はイタリアン、そば、すしなどを担当。1997年に副編集長、2006年11月に編集長に就任。「食こそエンターテインメント」を掲げて今年で18年目の「dancyu」を引っ張りつづける。

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