dancyu 編集長の気まぐれ酒つづり 今宵も酔いのくち!

2009年1月アーカイブ

焼き鳥で日本酒。最近は、これが好きだ。

焼き鳥にはビールがつきもので、夏に生ビールを飲みたいために焼き鳥屋へ行く、という人は多いはずだ。冬だって、生ビールがうまいのが焼き鳥屋だ、と思ってきた。

もちろん焼き鳥屋にワインがあれば飲むことはあるし、芋焼酎だってよく合う。しかし近年ふえてきた、上質な銘柄鶏を大きめに切り、いい塩で食べさせる焼き鳥と出会うと、これに一番合うのは日本酒だな、とつくづく思うのだ。

鶏のもつ豊かなうま味。塩のもつうま味。これに日本酒の複雑なうま味が合わさると、陳腐な表現で恐縮だが、生きていてよかった~、と感動する。

鶏は、冬場こそ、うま味が増す。ふだんは本醸造がいいけれど、味わいの濃い冬の鶏には純米酒だ。酒が冷たいときより、ほんのり常温になったあたりが最高だと思う。

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2009.01.08

正月と酒

正月ほど、日本酒が似合うときはない。今年もたくさん呑んだ。

大吟醸をお屠蘇代わりに開けたのを皮切りに、特別純米と生もとで料理を楽しみ、あとは本醸造に燗をつけて、眠くなるまでちびちびと飲っていた。

これを三が日、繰り返した。相手は変わっても、飲むのは日本酒、つまみは「おせち」。これが飽きない。dancyu1月号で「おせち」特集をしたこともあり、今年は例年にも増して様々な料理を用意したからだろう、酒が進んで困ってしまうほどだった。

おせちは酒に合う。数の子、蒲鉾、煮しめを主に、なますや酢ダコで舌をリフレッシュさせる。たまに黒豆や伊達巻もいいものだ。ふくよかな純米酒なら、十二分に受け止めてくれる。

燗酒には珍味だ。からすみや生の口子をつまんでいると、際限なく呑めてしまう。

いい日本酒は、旨い料理と出会ってこそ真価を発揮するものだと思う。

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プロフィール

dancyu編集長
町田 成一(まちだ・せいいち)

1960年、東京都調布市生まれ。1983年に出版社「商業界」に入社。1990年に「プレジデント社」に移籍。「dancyu」編集部に配属され、創刊に携わる。記者時代はイタリアン、そば、すしなどを担当。1997年に副編集長、2006年11月に編集長に就任。「食こそエンターテインメント」を掲げて今年で18年目の「dancyu」を引っ張りつづける。

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