『こどものためのお酒入門』(理論社刊)。
著者は、dancyu誌でもおなじみの山同敦子さん。
なんで子供向けに酒の本?
と思ったが、
前文を読むと、「お酒には飲む楽しみとは別に、知って楽しい物語、つまりドラマがあります。それは、お酒を飲まないみなさんも、きっと関心をもてるはず。」とある。
何をどう飲めばいいのか、とか、何が旨いのか、とは違う楽しみ方が酒の世界にはあることに、改めて気づかせてくれる。いろいろな酒の造り手や酒屋さんなど、酒に携わる人の肉声が読めるところも素敵な本だ。
秋田の浅舞酒造の森谷康市さんが、山同さんの「どんなお酒をつくりたいですか?」というインタビューにこたえて、
「飲んでふっと肩の力が抜けるようなお酒。心が休まるようなお酒です。けんかしたり、闘うような気持ちになるお酒は造りたくない。
日本酒は「なにぬねの」のお酒。なごむ、にこやか、ぬくもり、ねむる、のんびり......。あったか~くお燗にして、家族一緒のご飯のときに飲めるお酒が一番だと思っています。」
こんな文章をうちの子供たちにも読ませたいと思った。


