おいしい日本酒を楽しみたい、という人が確実に増えている。
というのも、dancyu3月号(2月6日発売)の日本酒特集号が、おかげさまで大変よく売れている。
手ごたえは昨年末からあった。日本酒特集号のために取材をさせていただいた各地の酒販店さんから、日本酒がよく動くようになりました、という声をたくさんもらっていたのだ。
よく飲みにいく居酒屋でも、かつては芋を中心にした焼酎が酒の7割以上を占めていたのが、最近は日本酒と焼酎が五分五分くらいになっています、とも聞いていた。
同じ人が日本酒も焼酎も楽しむ。その日の気分や食べたい料理によって、酒を飲み分けることのできる、いい時代になった、ということでもある。
今回の日本酒特集で一番伝えたかったのは、料理をおいしくする日本酒があること。もちろん、日本酒だけ飲んでもうまいけれど、料理と合わせることによって、より楽しく豊かな食卓にしてくれる酒がどんどんできていることだ。
ある程度確かな旨味をもちながらも、主張しすぎない調和のとれた日本酒、と言い替えてもいいのかもしれない。
かつて、おいしい日本酒というと、久保田や八海山に代表されるような「軽いすっきりとした酒」か、菊姫などのように濃厚だったり、吟醸系の香りの強い「インパクトのある酒」に二極化されていた時代が長かった。
いまはその中間の、味わい・香りがほどよく、「料理とともにいつまでも飲み続けたい酒」が注目されつつある。これらが日本酒の一つの主役になったとき、新たな日本酒の黄金期が絶対に来る、と思っている。
楽しみです。



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