dancyu 編集長の気まぐれ酒つづり 今宵も酔いのくち!

2009年5月アーカイブ

8月に予定している居酒屋特集のために、店めぐりをしていると
「最近、日本酒に手ごたえを感じています」という声をよく聞く。

焼酎が定着し、日本酒も伸びる。いろいろな酒を料理や気分で飲み分けたい僕としては、理想的な展開だ。

 

そして、いまの日本酒人気をつくっているのは、ずばり「飲みやすい酒」だ、と思う。

 

近年、著しい伸びを見せる山口の獺祭をはじめ、八海山、十四代、黒龍、田酒、大七、真澄などのスター銘柄を改めて飲んでみると、本当に飲みやすい。

だからといって、味が薄っぺらか、と言えばまったく違っていて、ふくよかな味わいをもちながらも、最後は実に軽やかでバランスがいいのも共通だ。

松竹梅生もと純米など、大手の新製品をみても、従来の生もとのイメージとはかけ離れた、飲みやすくておいしい酒に仕上げてきている。

 

うまい酒を追求していくと、一般の人には飲みにくい酒になりがちだ。こういう酒も好きだが、マーケットは大きくない。

飲みやすくておいしい酒が、もっと増えて、もっと知られて、もっと飲まれるようになると、日本酒の未来は明るいに違いない。

 

 

焼酎も、ワインも、ウイスキーも、日本酒も、飲みやすくておいしいことが、改めて多くの人に望まれていることを日々、居酒屋で実体験する毎日だ。8月発売の9月号をお楽しみに。

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プロフィール

dancyu編集長
町田 成一(まちだ・せいいち)

1960年、東京都調布市生まれ。1983年に出版社「商業界」に入社。1990年に「プレジデント社」に移籍。「dancyu」編集部に配属され、創刊に携わる。記者時代はイタリアン、そば、すしなどを担当。1997年に副編集長、2006年11月に編集長に就任。「食こそエンターテインメント」を掲げて今年で18年目の「dancyu」を引っ張りつづける。

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