広島の酒どころ西条に「美酒鍋」という名物料理がある。
別名を「びしょ鍋」。
西条では若い蔵人さんのことを、いつもびしょびしょになっているから「びしょ」と呼んだことから付いた名前だとか。
「たまには、おいしいものを腹いっぱい食べさせてあげたい」、という蔵元の愛情が詰まった料理でもある。
これが、うまい。
材料は、薄切りにした野菜類と鶏のモツや豚肉など。熱々の鉄板に素材をのせ、少しそのまま置き、野菜から水分が出たら日本酒をたっぷりとふりかける。一人前1.5合が目安。あとは、ひたすらかき混ぜながら、炒るようにして煮詰めていく。調味料は塩と胡椒だけ。
野菜の甘みと日本酒のうま味が一体となった、得も言われぬ味わいになる。日本酒ならではの、うま味の深さは感動ものだ。
おいしい作り方のコツは、野菜の水分を出してから日本酒をふりかけて、素材に日本酒の風味を吸わせること。これで一体感がより増すのである。
「美酒鍋」は、全身で日本酒の魅力を楽しむ料理。
詳細は、2010年2月6日に発売されたdancyu3月号「日本酒絶好調宣言!」特集内に出ている。ぜひ、ご覧ください。


